2018年も1か月が過ぎてしまったのか……と茫然としているPIOであります。
今年は本当に寒い!
寒いと読書量が増える……なんてことはありませんが、9冊読んでました。


セリーヌ・ラファエル 著 林 昌宏 訳 (ダニエル・ルソー/村本 邦子 解説)
『父の逸脱 ピアノレッスンという拷問』新泉社 2017年9月刊
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親から受けた教育の連鎖、親の期待と子の才能、世間の思い込みの強さ、……いろいろ考えさせられました。

小手鞠 るい 著
『星ちりばめたる旗』ポプラ社 2017年9月刊
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タイトルは、そう、星条旗。
日系移民三世・ジュンコと、一世・幹三郎を結ぶ糸がはっきり見えるのは巻末に至って。
語りの視点を変えつつ進む壮大な大河小説に、著者の意気を感じました。

堀江 貴文 著
すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論』  光文社新書871   2017年3月刊
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好きなことならブレーキ踏まずにアクセルを踏め!とけしかける本。ブレーキを踏んでしまう発想は、これからの世に通じないぞ!と。タイトル以上のメッセージが込められていました。

池井戸 潤 著 
『陸王』 集英社  2016年7月刊
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人生リベンジ小説、経済小説、若者の成長物語、いろんな性格をギュギュっと詰め込んだ、上質のエンタテイメント小説。お正月休みに楽しむのにピッタリでした。

中島 京子 著
『彼女に関する十二章』中央公論新社 2016年4月刊
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直木賞『小さいおうち』の作者による本。今回、メインストーリーの舞台は現代。
でもそれに重ねて六十数年前の日本社会にも言及する、なかなか凝った作りの本でした。

中島 京子 著 
『長いお別れ』文藝春秋    2015年5月刊
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タイトルの「長いお別れ」(ロンググッドバイ)とは、デイメンシア(認知症)の別名のこと。
10年にわたる家族の奮闘ぶりを、短編を重ねて小粋に綴ります。
中島京子らしいあったかさの際立つ本。

中島京子 著
『平成大家族』集英社  2008年2月刊
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平成という時代が終ろうとするいま、読んでみるのもオツな書名、そして内容。
引きこもり息子に、自己破産の娘一家、離婚して出戻った娘……時代を映しつつ、ほんわか感を漂わせる中島京子ワールドへようこそ。

林 真理子 著
『我らがパラダイス』毎日新聞出版 2017年3月刊
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ちょっとご都合主義に進む、介護つきおハイソ高級マンションのストーリー。
悪意の隠れたやりとり、瀕した弱者の集結パワーを描かせたら、林真理子はやはり上手い。

乃南アサ 著
『それは秘密の』新潮社 2014年刊 (2017年3月に新潮文庫化)
短編集。というか、あちこちに発表した作の寄せ集め。その寄せ集め感ばかりが印象に残りました。
どうした乃南アサ!
ということで、ブログ記事にしませんでした。→書評サイト